整体とマッサージと接骨院の違いとは~整体院の選び方~
こんにちは、名古屋市緑区の整体院・赤月堂です。
あなたは体が痛くなったときやだるいとき、整体や接骨院、マッサージのどこに行きますか?
お店ごとの違いもあまりわからず、迷われる方も多いと思います。
この記事では、整体や接骨院、マッサージの違いについてお伝えしながら、お店を選ぶ時に見たほうがよいポイントについてお伝えします。
この記事のほかにもコラムでは「整体とは」というテーマで整体について語ってきました。
もしよければ、こちらもご覧ください。
整体とは~初めての整体~その1 整体の歴史
整体とは~初めての整体~その2 整体の目的と種類
整体とは~初めての整体~その3 整体と気功
目録
ソフト整体とマッサージの違い
マッサージとは、以下の通り。
手掌や手指を用いて体表を摩擦したり,圧迫を加えて血液やリンパの循環をよくし,新陳代謝を盛んにして,神経や筋肉の機能を促進する技法。(中略)日本では「あんまマッサージ指圧師,はり師,きゅう師等に関する法律」によって資格を与えられたマッサージ師が,患者の依頼または医師の指示によって施術する。
「コトバンク」より引用
柔道整復師と違いマッサージは保険適用範囲が少ないので、あまりイメージが湧かないかもしれませんが、上記の通り、マッサージも国家資格です。
国家資格ということは、資格を持たない我々整体師は、基本的にマッサージはできません。
しかし、整体にも筋肉を揉む技が存在し、活用しています。
なぜ整体でも筋肉を揉む技を活用できるのか?
法律的にはマッサージと名乗れないですが、ソフト整体、リラクゼーション整体と名前を変えているので大丈夫なのです。中国の推拿(すいな)もそれでよく使われます。
ぶっちゃけ、マッサージ屋さんにも『マッサージ師の資格を持たない人』が働いています。
しかし、資格を持ってない人はマッサージができないので『もみほぐし』をしてくれているのです。言葉遊びをしているだけですね(笑)。
世の中にリラクゼーションをもじった店やもみほぐしをもじった店名が多いのはそういうワケです。
やっていることは似ていても、マッサージでなければ違法ではない。法律とは上手くできています。
一見悪いことをしているように見えますが、これは決して悪いことではないです。
そもそも腕の良し悪しは、資格の有無では決まりません。
国家資格だろうが、民間療法だろうが、下手な人は下手です。
むしろ、国家資格のように守られる保証がない民間療法の人たちは施術を行う危険性についてもしっかり学んでいます。
また、施術を行う危険性もどちらも同じようなものです。
あと、腕がいいマッサージ師と言えば、やはり『おめくらさん』です。
現在では盲人、視力障害者と呼ばれる方達です。
彼らは目が見えませんが、その代わり手にとても鋭くて素直な感覚を持っています。
私の父親代わりも『昔、腕のいいおめくらさんに世話になったわ。』とよく言っていました。
だからか、私は彼らをリスペクトしていたので、ほとんど手の感覚だけで施術しています。
正直視覚を使わず、触覚で施術していることも多いです。
視力が弱い方は、整体師やマッサージ師を目指すのも一つの道です。
もしかしたら、手から伝わる不思議な景色が見えるようになるかもしれません。
整体院と接骨院、整骨院の違い
整体とは民間療法です。
つまり、それは民間資格です。ハッキリ言えば無資格と同じです。
なので、保険が効かず、料金は十割負担となります。
整体に対し、接骨院と整骨院は柔道整復師と呼ばれる国家資格者が経営しています。
施術内容によっては保険も適用されます。
ちなみに、柔道整復師はマッサージ師よりも保険の適用範囲(適応症状)が広くなっています。
そのため、行ったらほぼ保険が効くんですよね。
なぜマッサージ師でもない柔道整復師が筋肉を揉む上にその保険適用の幅が広いのかわからない。
揉むっていう点では筋肉のアプローチを習ってきたマッサージ師の方が適用する意味がある気がするんだけどなぁ。
整体師と柔道整復師の違い
では、整体師と柔道整復師はどのような違いがあるのでしょうか。
せっかくなのでここでは他ではあまり書かれていない、
- 何を学んだらなれるのか?
- どれくらいの期間でなれるのか?
- 何をする場所か?
などの違いを説明します。
整体師は別の記事にて記述しますが、学校だけではなく師匠に弟子入りするパターンもあります。
流派により違いますが、1日〜5年の修行、または授業があります。
かっこよく言えばLessonです。
なので、1日で修了証がもらえるところもあります。金額も様々です。
様々な流派、手法があるので、学ぶこともいろいろあります。
柔道整復師は学校があり、三年通って試験に受からないとなれません。
なるためにかかる金額も高いです。
学校で習うことは定められているため、統一化されています。
だから、多くの接骨院がマッサージ機での施術や電気や光線での施術、痛いところを揉むなど似たような施術をしています。
整体を習う柔道整復師も今の時代多いです。
骨に関する施術について見ると、この二つを大きく分けることができます。
整体は亜脱臼(骨の数ミリ〜センチのズレ)を整復する。
柔道整復は脱臼(完全に骨が外れた状態)を正す場所です。
整体師は基本的に、脱臼は触れません。
脱臼すると、骨折や骨にヒビが入っている場合があり、治療行為とみなされる可能性があるので法律で許されていません。
逆に柔道整復師は学校で、骨の亜脱臼の勉強をしませんが、脱臼は勉強しています。
しかし、柔道整復師は亜脱臼も触ることができます。法律で縛られていないので。
こんなところです。
整体師と柔道整復師の歴史
今では整体師・柔道整復師と分かれていますが、柔道整復師が使う技は元々整体の技です。
柔道整復師の生みの親『嘉納治五郎』。一般人でも知っている人がいるのではないでしょうか?
嘉納治五郎は講道館柔道の創始者、柔道の父と呼ばれています。
日本初のオリンピックにも彼が関わっていました。
柔道整復師が公認されたのも彼のおかげです。
まさに日本の誇りです。
そして、彼は元々柔術の出身です。
様々な日本の古武術を学んでいたので、日本古伝の活法も習得していました。
そして、彼は柔術から柔道を生み出し、講道館柔道を建てました。
さらに柔術の活法、つまり、古武道の整体技法で、脱臼整復技法を抜粋して柔道整復術を作りました。
それが現在の柔道整復です。
なぜ彼が、繊細さが必要な亜脱臼技法を残さなかったかはわかりませんが、たぶん流派が消えるのを懸念していたのではないでしょうか。
なので、整体は今でもたくさんの流派が大昔の形のまま残っていたりします。
武術を愛した彼なりの愛情かもしれません。
もし整体技法が統一化されていたら、たぶん私は今の整体に出会えなかったかもしれません。
日本の昔の技術が現代にもたくさん残っていて、それに出会えたことに感謝します。
整体院の選び方
整体に限らず、ネットの口コミは信用しない方がいいです。
また、友達の口コミだからと言って信じ込まないことです。
なぜなら個人で言うことが違うからです。
口コミは、あくまできっかけや参考として聞く程度が一番よいです。
例えばAmazonのレビューを見てください。混乱しかしません。
ほぼ全ての製品によいことと悪いことが極端に書かれています。
だから、私は自分の目的、理由、理想、フィーリングを一番に考えて選ぶことをオススメします。
例えば腰痛を直してくれる場所を探すとき
- 目的(腰痛を治したい)
- 理由(腰が痛くて仕事に支障が出る)
- 理想(ソフトな施術がいい)
- フィーリング(店員や部屋、ホームページの印象)
↑これらを意識して探すことです。
そして次に行動あるのみです。
自分にとってよいかどうかは、結局のところ本人が行かなければわからないです。
今これ読んで『そんなこと』と思いましたか?
たぶんこの項目を読んでいる時点でそれが理解できてないと自覚した方がいいです。
それは『理解』ではなく、記憶にある情報、言葉を聞いて「わかる」と言っているだけの人です。
理解した人はすでに『早速行動』に移っています。
↑↑↑記事の中身を見ると一見『腰痛について』っぽいですが、実際は判別方法の記事です。参考になるので読んでみてください。曲者な私😅