整体とは~初めての整体~その2 整体の目的と種類
こんにちは、名古屋市緑区の整体院・赤月堂です。
このシリーズでは、『整体とはこんな感じ』ということを語ります。
整体の歴史、整体の種類、整体業界や学校など語っていきます。
整体を知らない人に知ってもらうページです。
今回は整体の目的や種類について書いていきます。
目録
整体の目的
整体の目的ってなんだと思いますか?
骨のズレを正したり、筋肉を柔らかくしたり、血流を促したり、栄養や日常のアドバイスをしたり・・・いろいろありますね。
全然違います。
骨や筋肉、血管へのアプローチは目的を達成する一つの手段でしかありません。
整体の目的は治す。改善する。健康な状態にする。日常の苦を緩和させる。健康な状態に導く。です。
テクニックや知識なんてなんでもいい。
よくなればなんでもいいんですね。
整体のジャンル
整体のジャンルを大きく分けると、『改善目的の整体』、『美容目的の整体』、『癒し目的の整体』の三つだと思います。
ほとんどの人が、この目的で探してると思います。
整体としての本質的な目的はどれも同じですが、メイン(中心点)が変わってきます。
改善目的は健康を目指します。
その結果に美容、癒し効果が付属する場合があります。
つまり、どんなことに対しても「健康」がまず中心です。
私個人では、健康が中心にない美容や癒しには意味がないとさえ思っています。
美容目的は美を追求します。治すとは違ってきます。
見た目や肌質などを変えるための技術が使われます。
極論ですが、『例え体を壊してでも背骨やO脚を治す。』というイメージです。
もちろん健康的な負担の少ない美容整体も存在しています。
効果が持続しない美容効果の大半は強制的な手法だからです。
例えば、強制的に骨の形を変えます。
すると、違和感によって脳が本来の正しいところに骨を戻します。
それは「身体にとっての正常位置」と「美容にとっての正常位置」に食い違いが生じるからです。
癒し目的の整体は肉体的、精神的な休息です。
『自分へのご褒美』、『心地いい手技でリラックス』、『ストレス解消』、『自然治癒力をあげる』です。
中心に癒しがあるので、筋肉を優しく揉むところが多いです。
一応どれも本質には健康がありますが、視点によって全く違うものだということは理解しておいた方がいいです。
少し意味深なことを言います。
『治す、改善する』と『痛みを消す』は違うことだとは理解しておいてください。
一応助言なので記憶の片隅にでも残しておいてください。
整体の種類
整体(民間療術)と言ってもいろいろあります。
マッサージのように筋肉を揉むソフト整体、リラクゼーション整体、中国の推拿(すいな)、中国整体、筋膜療法などがあります。
筋膜療法はいろいろな流派が存在しています。
治療でも使われることが多い技法の一つです。
ストレッチも『ストレッチ整体』と名乗り、筋膜やアナトミートレイン、経絡、経筋などの知識と合わせて活用しているお店もあります。
操体法と組み合わせるストレッチ整体も多いです。
操体法は筋肉を緩めますが、手技とはまた少し違う方法です。
導引術系に近いです。
今では美容整体もあります。治すのではなく、美容効果を目的とした整体です。
リンパドレナージュ(※)もその一種です。
リンパに着目した調整法、血液に着目した調整法、皮膚の調整を目的とした手法もあります。
※リンパドレナージュ・・・リンパの流れを手技によって活性化させ、人の身体にとって不要な異物や老廃物を集め、排出を促す施術
流行っている整体だと自律神経の調整を中心とした整体やユラユラ優しく揺らしたり、撫でるだけの整体もあります。
確かに自律神経の調整や優しい手法は私も使用するので流行る理由がなんとなくわかります。
治療や改善をメインにした筋肉や骨のズレを調整する整体流派もたくさんあります。
例えば、日本では小林式や健友館など多くの背骨矯正法があります。
海外ではカイロプラクティック(※)やオステオパシー(※)という手法が普及しています。
※カイロプラクティック・・・背骨や骨盤の歪みを徒手によって矯正する治療法
※オステオパシー・・・解剖学的構造の特性を利用した手技療法
さらにカイロプラクティックとオステオパシーから枝分かれして、無数に日本国内や海外にも流派が存在しています。
内臓、血液循環、皮膚、手のひら、足裏のアーチ、頭蓋骨、筋肉のズレ、骨盤、顎関節、肋骨などどれかをメインにして、一つのことを突き詰めた流派もたくさんあります。
激しい施術、強刺激な痛い施術、負担の少ない施術、無痛施術。
流派だけでなく、個人個人でも施術理論や診断が違います。
まさに整体の種類は無限です。
でも安心してください。
星の数よりは少ないです。
なぜなら地球上の砂全部を集めても星の数には勝てませんから。
だから、
『大丈夫。女なんて星の数ほどいるから』
なんていう人がいますが、
『本当に誰かと結ばれたいなら、地球上の砂の数にすら劣る人類は少し焦った方がいい』と思います。
整体の理論
整体の種類に酷似した内容ですが、整体にはたくさんの理論があります。
一通り一挙に書いてみます。
骨盤の歪みが背骨を歪めて不調が起きる。(整体)
骨ではなく、筋肉がズレるから筋肉は硬くなり痛みが出る。
腰椎がズレるから腰痛が起きる。(カイロプラクティック)
自律神経が悪いから不調が起きる。
皮膚が悪いから筋肉が硬くなる。
頭蓋骨がズレることで脳に影響が行き、様々な箇所に生理的現象の痛みを起こす。(オステオパシー)
内臓を調整すれば原因がわからない腰痛が治る。
足の長さが違うから骨盤と脊柱が歪む。
筋肉が硬いから痛む。(マッサージ、ソフト整体)
足のアーチが崩れるからバランスが崩れ様々な不調をきたす。
歯並びや顎のズレが万病を引き起こす。
筋肉を揉むことは悪いこと。だから、揉まずに筋肉を緩める手法。
足裏や手の平が全身に直結しているからそこを調整する。
筋膜を調整すれば生活習慣病もスポーツ障害も治る。
経絡、耳ツボ、手ツボ、足ツボを使っての施術理論。
リンパの詰まりで風邪やむくみが起きるのでリンパを調整する。
血流が悪いから筋肉は硬い。だから、血管を調整する。
など、様々な理論、種類があります。
理論と理論を掛け合わせる人もいます。
例えば、操体法とアナトミートレインとストレッチを掛け合わせる。
操体法で筋肉を緩める。
アナトミートレインでそこにつながる筋肉を緩める。
そして、緩んだ時軽くストレッチすればかなり柔軟に体が曲がります。
さらに、学んできたことに施術家個人の理論が生まれてきます。
撫でた方が筋肉は緩む!
いや、強く押した方が緩む人間もいるぞ!
全部腰椎が原因だ!
なんかここ押すと目の疲れ取れるぞ!
とかです。
まさに経験医学。術者の感性でいくらでも理論は増えます。
しかし、本質は全て同じです。
最初に並べた言葉は、意味は違うけどすべて同じことを言っています。いきなり難しいことを言ってすみません。